第13回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールの審査委員会から、緑ノビルについて、以下のような評価を頂きました。

2017.02.11

第13回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール(主催:公益財団法人都市緑化機構,後援 国土交通省、環境省、東京都、日本経済新聞社)の審査委員会から、緑ノビルについて、以下のような評価を頂きました。

【作品の概要】
本作品は、京都府京都市下京区にある商業施設に整備された53.69 ㎡の壁面緑化であり、特徴的緑化技術として、①緑が持つ誘目性、②壁面の緑化方法、③植物の選定の3点をあげている。
本作品の立地する四条通りは、極めて緑の少ない歩行空間であり、一層の緑化が求められるエリアとなっている。
本作品では、テナントビルとして人を惹きつける高い誘目性と、京都の厳しい景観規制を満足させるひとつの手法として、ファサードの全面を覆う緑化を導入している。事前に、視線計測装置を用いて計測し、緑化されたビルが高い誘目性があることを確認し、壁面緑化を導入している。人間生来の緑に対する反応を利用した、誘目性の高い建築物づくりが実現している。
壁面植栽基盤は、不織布のポケットに土を包み込む形状となっており、ポケットのサイズや位置は自由に調整可能なことから、植物に合せて良好な生育環境をつくることが可能となっている。
壁面の中でも位置により細かく異なる気候条件(マイクロクライメイト)や立地条件を考慮し、植栽する植物を選定し配植されている。
本作品は、壁面だけでなく屋上も緑化しており、屋上は地域のオープンスペースとして開放し、様々なイベントや環境学習の教室、買い物の際の休憩スペースとして利用されている。
ヒートアイランド現象をはじめとした環境面への貢献、地域景観への貢献、地域コミュニティへの貢献等、様々な社会的課題に対し建築物緑化がどのように貢献できるかという視点で多様な試みがなされている点等が高く評価された。

公益財団法人 都市緑化機構リンク: http://urbangreen.or.jp/ug/
第13回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールプレスリリース: http://urbangreen.or.jp/ug/blog/01_13thconcours/

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