こんにちはル・ノーブル京都四条本店です♪
イギリスの食器といえば王室御用達のブランド、ウェッジウッドを始めとしてロイヤルやクラウンといった王室ゆかりを表すブランド名も多いですね
華やかなデザイン、華奢な持ち手、ふんだんに使われた金彩模様・・といった「よそいき」の食器ばかりではなく、イギリスの普段使いの食器として人気の高いブランドが、今回ご紹介する【バーレイ】です
【英国ヴィンテージカップ特集】に引き続いての、イギリス特集です
今回のティータイムのイメージは?? 窓辺から初夏の風を受けながら、テーブルを飾るのは庭に咲く花、スィーツは手作りのクッキーで・・・バーレイで日常を楽しむ優しいお茶の時間
バーレイの食器は少し懐かしく、心穏やかなイメージ・・・手に取った時の優しいぬくもりや自然な色合いに心癒されます
四条本店にバーレイが沢山集まるのは 初めての機会となります。 6月30日(日)までの期間限定ですので、ぜひお立ち寄りください
さて、バーレイをご紹介するにあたって、まず外せないのが銅版転写という技術です。
美しいデザインを大量に生産するために、200年以上前に生み出された技術ですが、今この作業を行っているメーカーはバーレイのみとなりました。
それでは バーレイ工場での実際の作業工程を見てみましょう
銅板にデザインが彫られたものです。 銅板を彫れる職人さんは現在2人だけ! 銅板の完成まで6週間以上かかります
この円筒形の銅板で転写紙に柄を1枚1枚印刷します
銅板にインクを塗って、プリントされた薄い転写紙が、洗濯物のようにたくさん吊るされてますね。
デザインが印刷された転写紙は、素焼きした器に一枚一枚手で貼り付けます。 丸い器に平面の図案を張り付けるのは、とてもとても丁寧な作業が必要です。
バーレイではほとんどの工程を、人が手作業で行っており、昔ながらの伝統的なやり方が現在でも継承されています。ビクトリア朝時代の職人がタイムスリップして来てもすぐに働けるというほど昔から全く変わっていないそうです。
こうして作られたバーレイの食器は銅板転写特有のインクの滲みやムラが出やすいのですが、それを感じさせない繊細な図柄が人気です。
バーレイ人気のシリーズをご紹介
ブルーアジアティックフェザンツ
Blue Asiatic Pheasants
ピンクアジアティックフェザンツ
Pink Asiatic Pheasants
高麗キジと牡丹が描かれた「アジアティックフェザンツ」シリーズ。ホワイトに淡いピンク(ブルー)で描かれた図柄は、バーレイ社の商品の中で最も歴史があり、優雅で上品雰囲気な人気の高いシリーズです。
ブルーキャリコ
Blue Calico
深いコバルトブルーが印象的なブルーキャリコはバーレイの代表的なデザインの1つです。
ヴィクトリア時代初期に、中国時期の影響を受けてデザインしたパターンと言われています。氷のうえに落ちたプルナス(桜の一種)をイメージしています。春の始まりを感じさせる温かい花柄です。
ブラックリーガルピーコック
Black Regal Peacock
2014年に復刻された優雅な孔雀が描かれた「リーガル・ピーコック」パターン
1913年に、国王ジョージとお妃メアリーの為に、特別にお披露目された柄です。「鳥の王を選ぶ東洋のおとぎ話」にでてくる優雅な孔雀がブラックで描かれています。
さて、ここで末筆ながら
このように手間のかかる技術を現在まで受け継ぐのはとても難しく、バーレイも生産が落ち込んだ時期がありました。 そんな時、イギリスの伝統文化保護のために、と当時のチャールズ皇太子財団が9億ポンドを出資。工場を整備し、2014年にリニューアルオープンしたのです。 工場のスタッフは今もチャールズ国王に感謝し、写真も飾っているそうですよ
今回のブログ記事は【2020.08.28 ネット店ブログ 工房探訪記-バーレイ】からの抜粋を含んでおります
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